3月21日 片平里菜ツアーファイナル at Zepp DiverCity
本当に素晴らしいシンガーだなーと、心から思った。
片平里菜というシンガーに出会えて幸せだな、とまた感じた。
僭越ながらライブレポを書いてみようと思う。
開演前の影アナ(アナウンス)を、なんと片平さんのご両親が行なうという、いきなりのサプライズ。これには会場もどよめいた。
アーティスト本人がこっそりやるのは何度か聞いたことがあるが、両親が行うのを聞いたのは、恐らく初めてだ。
このMCの為に、遥々福島から車で来たという。
あのースタッフさん、新幹線のチケットくらい取ってあげてください。笑
ライブは誰デレこと、「誰にだってシンデレラストーリー」から幕を開ける。しばらくミディアム〜アッパーチューンが続き、既に私のテンションは高まる。
そして、安定のグダグダな(褒め言葉ですよ!)MCを挟んで、里菜ワールドとも呼べる、しっとりと聴かせるナンバーへ。此処でもその歌声に胸ぐらを掴まれっぱなしだ。
中盤に差し掛かった頃、MCを挟んで未音源の「ロックバンドがやってきた」が披露された。
これがまたやばかった。素晴らしいミディアムのパワーバラードだった。
歌詞は東北ライブハウス大作戦へのリスペクト。
そしてメロディはそこはかとなく彼女が好きなブルーハーツへのオマージュを感じた。
もう感動、涙せずにはいられなかった。
更にやばかったのは「BAD GIRL」からの「Party」のロックなアッパー・チューンだ。
そして時には和製ジャニス・ジョップリンの如くシャウトし、長髪を振りかざしてパンキッシュにロックなボイスを炸裂させた。圧巻や!!
普通のロックバンドならアンコールは拳を上げるなどしてアゲる系のチューンを持ってくるパターンが多いのだが、そこを一筋縄ではいかないのが片平里菜。
「この空を上手に飛ぶには」のアンビエント的な導入からロッカ・バラード「誰もが」、そしてシメはハートウォーミングなバラード、「Love Takes Time」でしっとりと暖かく締めくくった。最後のシンガロング、永遠に続けばいいのにな、と思ったのは私だけではないはずだ。
途中、ちょっと調子悪いのかな?と思うシーンもあったが、なぜか回復してしまうのが不思議なシンガーだ。
そういえば過去にも同じことを何度か感じたことがある。
あれはサイサイフェス出演の時である。夏のフェスなどに出まくっていた影響で、初っ端から声がもうガラガラで、これ…最後までもつかなー?と思っていたところに、ラスト「最高の仕打ち」をアンプラグドで完璧にやりきったのを思い出した。しかもワンマンじゃなくてアウェー感もあるフェスでですよ?
余程歌に信念があるのだろう。毎度のことながら、歌に頗る魂がこもっていた。
片平里菜は真のシンガーだ。